高照神社の流鏑馬イベント&弘前藩歴史館の刀剣展の話

津軽・青森の歴史周遊記

今月初めから体調を崩してしまい伸び伸びになっていましたが、刀剣展が25日までなので書いとかないと。
9月末の話なので2ヶ月弱経ってる……。

タイトル通り9月30日に高照神社で行われた馬場跡での神馬奉納と流鏑馬のイベントと、併設の弘前藩歴史館では展示入れ替えにより9月29日から11月25日まで刀剣展が開催されていたので、ちゃっかり両方見てました。単純に高照神社が好きなので隙あらば行ってますけど最近ご無沙汰なんですよね。

雨天決行・神馬奉納と流鏑馬

この日は台風が近付いていて、屋外催行の流鏑馬イベントは中止も危ぶまれたのですが、小雨の降りしきる中なんとか開催できた感じでした。開始と終了の時間も繰り上げていたので、間に合わなかった人もいるかも……天候が良ければもう少し長めに時間を取ってくれたんだろうなぁ。台風め~。

神社拝殿での神馬奉納まで待機しているお馬さんたち。
しとしと降っていたので馬のお尻が濡れてて、寒そうだな~と思ったものでしたが……ふれあいタイムがあったので触らせてもらったらちゃんと温かかったです。
隠れて分かりづらいですが、流鏑馬ではこの4頭のお馬さんと4人の乗り手さんが頑張ってくれました。

走ってるところはブレすぎてまともな写真がないので、歩いているところを……カメラに疎い人間のスマホでは動く被写体は荷が重い。

最後尾の大将役は女流騎手の方で、確か何かしらの弓の大会で賞を取っているという解説があったと思うのですが、的をバンバン落としていらっしゃいました。かっこいい~!
乗り手の服装や馬の衣装に関する解説もあって勉強になりました。

雨降りなので若干巻きで終わらざるを得なかったのですが、最後はせっかくだからと特別に疾走中の馬上で刀を振るところも見せていただきました。
ちょうど併設の歴史館で刀剣展が開催されていたのもあるんでしょうかね。

次回の開催があるなら、その時は晴れるといいなぁ。台風が近付いてるのにかなりの人数が来てましたから、もっと賑わうと思います。

刀剣展の目玉

実は先に刀剣展を見てました。
流鏑馬は午後からだったので、やるのかな~どうかな~と様子見しつつ、午前中にお目当ての展示品を観覧。

弘前藩歴史館では年に数回展示品をテーマごとに入れ替えるそうで、今回が4月にオープンしてから初めてのテーマ展なのだそうです。その先陣が刀剣を中心としたテーマ展なのです。

銘友成の螺鈿細工の鞘

一番見たかったのは初代藩主為信公が秀吉公から授けられたという刀の鞘です。
存在だけは知っていて、いつか見たいと思っていたので、こんな早くに機会が訪れてとても嬉しい。

螺鈿細工だそうなんですけど、螺鈿って繊細なイメージなので、こんな風にザクザクとした雰囲気なの珍しいなと。紐とかボロボロになってますし、経年劣化で制作当初とは印象が違うのかなとは思うんですが、それでも凄みがあるんですよね~。
私の撮った写真は映り込みとかが酷いので、目玉の展示品をバーンと載せているチラシを貰った方が良さがよく分かると思います……生で見るのが一番なんですけども。

台座も面白いですよね。上部の方で鞘を支える台がハート型ですね、猪目って言うんでしたっけ。意味合いが違うのは分かっていてもハートの印象が刷り込まれているのでどうにも可愛さが先に立つ。

下の方も豪華。細かすぎるのとケースに阻まれて遠目になるので、実物見ても何があしらわれてるのか全然分からなかったという……(笑)。
津軽為信は豊臣秀吉に非常に恩義を感じていたというお話もあるので、いい台座も拵えて大事に飾ってたんでしょうかね。金ですもんね、金。

刀身そのものの良し悪しについては、分かりやすい特徴がないとピンとこないんですが、どっちかというと新しい時代の刀の方が丸味があるというのか……ふっくらしてて、うるうるした感じがあるな~と思いました。出来立てほやほや感。
そういう意味でいいな~と思った新しめの刀が一つあったのですが、撮った写真を見返してもどれだったのか全然分からない……撮ってなかったのかもしれない……なぜ……。

はちゃめちゃにかっこいい銘

映り込みのせいで載せられる写真があんまり無いんですけども、めっちゃかっこいいので載せておきたいのがこれ。

刀 銘 獅吼

これ名前めっちゃかっこいいですよね。獅吼ですって。オタク心をくすぐられます。マジでかっこいい。名前めっちゃかっこいい。
ゲームの必殺技とかにもこんな名前のありますけど、昔の人もこういう漢字の組み合わせめっちゃかっこいいと思って名前つけたのかなとか思うとニコニコしてしまう。かっこいいよね~分かる~~~!

でもググったら妻が怖いことの意とか出てきてしまい、私の浪漫返してくださる!? 中国の故事成語とか多分昔の地位の高い人にとっては教養だろうから知ってて名前付けたのかなぁ……?

他にも鍔などの刀装具も。鍔は可愛いのや変わったのがあって面白いですよね。
持ち手の部分が螺鈿なのかものすごくキラキラしためっちゃ長い柄の槍や、佩刀目録といった刀にまつわる展示品もありました。

とにもかくにも友成の太刀は保存上の問題で常設はできないという話を聞いていたので、見ることができて本当に良かったです。次回の展示がいつになるかは分かりませんし、11月26日から翌月6日まで展示品の入れ替えで休館とのことなので、今週末が今年のラストチャンス……もう一回くらいは見ておきたいところです。