高照神社と信政公の耳長龍 in 高岡の森弘前藩歴史館

2018.09.01津軽・青森の歴史周遊記

先日、岩木山にある高照神社と併設の弘前藩歴史館に行ってまいりました。
今回で2度目の訪問なんですが、いつも外観を撮り忘れてしまいます……ひっそりとした雰囲気の境内ですが、沢の流れが綺麗で、佇まいも立派な神社です。

高照神社は弘前藩4代藩主・津軽信政公を祀っていて、津軽の正倉院と呼ばれる宝物殿があります。
建物の老朽化などにより、それらの宝物は今年4月にオープンした隣接の弘前藩歴史館に移され展示されているのです。

耳の長い龍は可愛い

館内の展示物は写真撮影OK、SNS・ブログ上の掲載OKでどんどん紹介してくださいとありましたので、
(※印刷物に掲載する場合は許可が必要とのことです)
お気に入りの信政公の具足(複製)の写真を載っけさせていただきます!

津軽信政公着用具足(複製)

津軽信政公着用具足(複製)
津軽信政公着用具足(複製)

展示物の目玉として入口にドーンと飾ってあるんですよ~。

どこがお気に入りかと言いますと……兜の額のところに乗っかってる龍頭なんですが……
この龍、耳がすっごくすっごく大きくて長いんですよ。

龍頭拡大
拡大

か、かわいい~! お耳が大きい~!

顔と同じくらいの長さがあります。いやこんなん可愛いに決まってますでしょう超可愛い。
もはやドラゴン界のロップイヤー(垂れてないけど)。

これだけ耳の長い龍って初めて見たので、なんで耳を大きくしたのかな?
信政公の人格やら功績やらの何かしらを表現したのかな?
絵姿だと信政公はかなりの福耳だから、それを表したのかな?
って興味津々なんですが、聞きそびれてるのでいつか聞けたらいいなぁ……。
(何を言っているんだこいつはと思われそうで腰が引けている)

そもそも耳の長い龍って何か謂れがあるのかな? と思って調べたら、
むしろ龍は耳で音を聞いてなくて、ツノで聞いてるとか書いてあるんですよね。ますます謎。
耳が無い・短いのが普通なら、制作者はまたずいぶん思い切った造形にしたんですねぇ。
すごく独創的だと思います。なによりかわいい(超大事)。

可愛いから描かずにいられなんだ

描いてみたけど写真見直したらこの絵よりもっと幅広だったので実物はもっと大きな耳です

何かしらの動物の耳を参考にしてると思うんですけど、ウサギとも言い難いし、
犬っぽくはないし、顔との比率を考えると、シカもしくはカモシカっぽい気がする……。
ちなみに通常の龍は牛の耳を持っているそうです。

なんにしろこの龍がすごく気に入っているので、いつかは本物の具足を見れたらいいなぁ。
痛みが激しいらしいので難しいと思いますが……もっと早くに存在を知りたかった……。

これまた可愛い展示物・遊具編

そのほか、現在の展示物は歴代藩主の直筆の書や絵図などになっていますが…
その中でも、はちゃめちゃに可愛いものがこれ。

十六むさし

十六むさし

「十六むさし」という遊戯具とのことですが、駒が猫とネズミってあまりにも可愛い……!
なんとなく、ネズミの向きとかのせいだと思うんですが、見た目が「吾輩は猫である」で
吾輩がネズミ捕りしようとしている場面っぽくて、ちょっと笑っちゃいました(笑)。
吾輩は結局ネズミにいいように弄ばれちゃうんですよね。四面楚歌だ~!
猫の表情やネズミの尻尾とか、かなり細かい作りになっていて感心してしまいます。

近衛牡丹紋付貝桶・合わせ貝

貝と比較して、入れ物である貝桶はずいぶん大きいなと思いますが、どんな風に収納してるんでしょうね?
貝桶に収納されているところも見てみたいですね。

他にも写真は撮ったんですが、映り込みが気になるのであまり載せられず……。

ともかく年に何回か展示物の入れ替えをするとのことなので、その頃にまた観に行きたいなぁ。

4月に展示していた津軽漆塗手板

こちらは前回行ったときに撮った津軽塗漆塗り手板です。※現在は展示されていません。
これも可愛い。こういうのが500枚以上あるんですよね。
昔の人もデザインサンプル集見ながら発注してたんですねぇ。

確か弘前市立博物館にも展示されていたと思います。

移転前の宝物殿内の様子

こちらの動画で以前の宝物殿内の様子を見られるのですが、
秀吉公から授けられたという為信公の刀は鞘の装飾が凄いですね……ギラギラしている……。
信政公の福耳っぷりも動画内で確認できると思います!
本物の信政公の具足も映ってますね、やっぱり可愛い。

高照神社には個人的に思い入れがあり、ぜひぜひたくさんの人にお寄りいただきたい場所です。
信政公は教育と産業の発展に尽力した方なので、学業などを祈願するのも良いかもしれません。
岩木山周辺には観光スポットがけっこうありますが、春から秋にかけては特におすすめです。

というわけで、耳長龍くんが可愛いという主張でした。